研究紹介- 中村 渉 -


言語学(類型論、第二言語習得、神経回路網、脳機能画像)

ヒトという種に固有の言語(自然言語)の構造・特性を解明することを通じて、人間とは何かを研究する分野です。言語間の相違は非常に大きいように見えるのですが、言語間の比較(言語類型論と呼ばれます)を通じて、多くの普遍的な(又は統計的に有意な)法則が働いていることがわかります。私は、言語の特徴の中でも、特に統語論(一般的には、文法とも呼ばれます)と意味論に重点を置いて、言語学を研究してきました。中でも、日本語では格助詞と呼ばれている格マーカーの類型論的な研究を博士論文としてまとめた後、その研究の適用対象を様々な構文の示す格マーキングへ広げることを行ってきましたが、数年前から学外の研究者との共同研究を開始し、その研究成果を人間の脳を模した神経回路網上に実現する研究にも取り組んでいます。又、日本語を第二言語として学習する過程にも興味があり、習熟度が上がるにつれてどのような誤りがどれだけ生じるか、また母国語の影響が日本語の習得にどのような影響を与えるかにも興味を持って研究を進めています。最後に、日本語文の産出過程の研究を、脳機能画像法と総称される、脳内の状態を可視化する技術を適用して研究する作業も開始しました。
   
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