研究紹介- 掛川 武 -


科学技術振興調整費「Archaean Park 計画」

海洋科学技術センター「よこすか/しんかい6500航海」金属協業事業団「第二白嶺丸/BMS」航海などにより、グアム沖マリアナ背弧海盆拡大軸における海底熱水調査を行った。この地域から、世界ではじめてブラックスモーカーを伴う海底熱水活動を見いだした。地下数メートルに至る範囲の掘削にも成功した。全ての航海を通して得られた試料から硫化鉱物を分離し、東北大学に設置された元素分析—質量分析計オンラインシステムで硫黄同位体測定も行った。


科研日A「アミノ酸脱水重合と核酸塩基形成」

アミノ酸単分子を粘土鉱物の触媒作用を用いてペプチド化しさらにリンなどを加えた系で核酸前駆物質を実験室で合成するのが、本研究の目的である。こうした実験を通して化学進化が地球表層地殻内部で進行したとする仮説を検証する事も目的としている。様々な条件でアミノ酸脱水重合実験を行い、重合が進行する様子を確認できた。


科研費B「初期地球化学の規定」

地球で最も古い岩石を用いて、初期地球の海洋環境やそこでの生物活動を示す物質を発見する事が、本研究の目的である。この目的を果たすため、7月に3週間の期間、グリーンランドイスア地域を調査した。その結果、38億年前の生物の痕跡を示すであろう新しい証拠の発見や、海洋から直接沈殿した鉱物の特定などに成功した。


科研費B「始生代海底熱水活動と微生物活動」

2003年度が最終年度であり、まとめ的研究を行った。昨年から引き続き行ってきていた27億年と32億年の海底熱水活動をしめし、そこに生息していた微生物の活動を示す痕跡(有機炭素含有量の測定、炭素、硫黄安定同位体、ビチュメン分析など)を見出してきた。また、そうした微生物が生息していた海洋環境(海洋におけるリンの問題)や、それら微生物活動の地球史的な意味に関するモデル化を行った。


黒鉱鉱床の成因と海底熱水鉱床探査

黒鉱鉱床の成因と海底熱水鉱床探査


LC-MS/MSを用いた有機分子分析

科学研究費Aで2006年度にLC-MS/MSを購入した。これにより、同位体ラベルされたアミノ酸の分析、複雑化したペプチド組成、天然試料中のTEX86分析が可能になった。
   
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