研究紹介- 金井 浩 -


心臓壁の微小運動速度波形の非侵襲的計測

心筋の弾性特性などの非侵襲的診断を行なうために,われわれは,心臓壁上の1点に関して,数拍にわたる大振幅変位運動の高精度なトラッキングを行ない,その上に重畳する微小運動を数百 Hz までの周波数帯域おいて十分再現性良く高精度に計測するための,超音波による経皮的方法(位相差トラッキング法)を開発している.独自の水槽実験で精度評価が行われている.世界で初めて計測された心臓壁上の運動速度波形は,非常に再現性良く得られることが分かった。また、心筋症によって周波数領域において特に変化が現れることが確認された。また壁振動間の伝達関数を求めることによって,1拍中の厚みの変化に由来する周波数成分が、25~100Hzにあることを突き止めている.大動脈弁狭窄症など各種心臓疾患に関して,心臓生理学的基礎検討を含め,現在解析を進めている.これらは、いずれも通常の超音波診断では得られない結果である。
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