研究紹介- 船本 健一 -


低酸素微小環境を模擬したマイクロ流体デバイスによる細胞実験

近年、医学と工学の連携により、様々な疾患に対して画期的な診断・治療技術が生み出されています。しかし、疾患へと移行する遷移状態における生体内現象の機序については未解明のことが多く残されています。当研究グループでは、細胞周囲の酸素濃度と、細胞に作用する力学的および化学的な刺激を厳密に制御して生体内微小環境を再現するマイクロ流体デバイスの開発と、そのデバイスを用いた細胞群の挙動の解析と制御に取り組んでいます。例えば、がん組織内では過剰な細胞の増殖と未熟な血管網の形成により、酸素濃度の不均一性(空間変化)と虚血再還流による低酸素負荷と再酸素化(時間変化)が発生し、がんの成長と転移を促進するといわれています。細胞レベルでその機序を解明するため、マイクロ流体デバイスを用いてがん微小環境を再現し、がん細胞や血管内皮細胞などの個々の細胞の挙動とそれら細胞群の相互作用に対し、酸素濃度の時空間変化が与える影響について調べています。
URLhttp://www.fris.tohoku.ac.jp/fris/organization/creative/FunamotoKenichi.html
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